成人教育(アンドラゴジー)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Pocket

■ペタゴジーとは、社会の一員としての素養を身につけるために、主に学校教育によって実施される子供に対する教育のこと。

■アンドラゴジーとは、生涯教育就業者の能力開発などの成人に対する教育のこと。

 

アンドラゴジー6つの要素

1.知る必要性
・成人の学習者は、何を学ぶのかなぜ学ぶのかについて知る必要がある。
・学習者が学習の必要性を自覚できるように、導入時に提示することが求められる。

2.自己決定性の増大
何をどうするかを自身で決定したうえで行動する。
自己決定的な姿勢を尊重し、研修を進める必要がある。
・学生時代に身についた受け身で学ぶ習性が戻らないようにする。
受け身依存的な学習者にならないようにする。

3.学習資源としての経験
・成人の経験の蓄積は、学習資源となり得る。
・経験ゆえに、固定された思考パターンバイアスを持つと経験がマイナスに働く。

4.学習へのレディネス(学習準備性)
・成人は、現実の生活における課題よりうまく対処する必要がある時に学ぼうとする。
普遍的な人の発達段階組織や個人特有の移行期などを考慮し、研修のタイミングを検討する。

5.学習への方向づけ
・成人は、学んだ知識活用応用したいと望む傾向にある。
業務に沿ったテーマ学習者が抱える課題に合わせたテーマを設定すると良い。

6.学習の動機付け
・昇進や昇給の外発的な動機は学びの促進材料となりえる。
・さらに有力な動機付けは内発的動機である。
・仕事への満足感達成感につながるようなカリキュラムは、学びが自身の利益につながること実感できるので有効。

経営コンサルタント。企業分析をもとに、採用・育成などの人材戦略を手掛けている。2000社を超える取材・インタビュー経験を有し、現在は約100のクライアント企業を抱える。経営者、人事担当役員・責任者から生の声を得ながら、「エコノミスト」「ダイヤモンド」等の週刊誌、「Wedge」「選択」等の月刊誌に幅広く執筆中。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す